将棋の勉強方法(2) ~高速棋譜並べ~

2020年6月21日

前回の記事に引き続き、教室や道場に来ている子どもたちがやっている勉強方法の二つ目を書いてみます。

 

今回紹介する勉強方法は、「高速棋譜並べ」です。

高速棋譜並べ

高速棋譜並べとは

この「高速棋譜並べ」という勉強方法は、その名前のとおり「できるかぎり速く」プロが指した棋譜を並べる勉強方法です。

 

手の意味や良し悪し等は考えずに、ただひたすらに並べていきます。

逆に、考える余裕もないほどに速く並べようという意識が大事です。

 

この勉強方法をやる際のルールは、

  • とにかく、持てるかぎりの力を使って速く並べること
  • 途中で間違えたら、潔く最初から全部並べなおすこと

以上の二つです。

 

並べる棋譜の目安はだいたい、長くても一棋譜150手以内(棋譜用紙一枚に収まる量)です。

そして、これを何度も繰り返しやりこみます。

 

いつまでやるかというと

  • 3分以内に一棋譜が全部並ぶこと
  • 棋譜を見ないで全部並ぶこと

この二つの条件を満たしたときに、その棋譜は終了となります。

 

なお、振り飛車vs居飛車の棋譜は、自分のやる側だけを並べます。

相居飛車や相振り飛車は、先後どちらででも上記の卒業条件を満たすまで、ずっと並べ続けます。

高速棋譜並べをやる目的

この勉強方法は、比較的最近に導入した勉強方法の一つです。

 

なぜそれまでやらなかったかというと、性格的に向いてない子が多いからです(汗)。

 

これは、上記に書いた内容からも想像ができるように、ほとんどの子が一棋譜につきとてつもない回数を並べることになります。

 

そして途中から、間違えても並べ直さない子も出てきます。

 

ルールを守って最後までやり遂げるのは、ひたすらコツコツと続けていくことのできる「精神力」が必要になるのです。

 

まさに「反復と継続は力なり」ですね。

 

この高速棋譜並べをやる目的は、プロの棋譜という「筋の良いもの」「形美しいもの」を何度も身体に通すことにあります。

 

何度も何度も反復して身体に通すことで、「この手にはあの手」「あの手にはこの手」というふうに、「お互いの手の繋がり」を感じ取れるようになってきます。

 

「手の繋がり」が感じ取れるようになってくると、「瞬時に目が行く場所」が筋の良いものに少しずつ変わってきます。

 

この「感覚」や「センス」という言葉で言われがちなものを、トレーニングによって後付けしてしまおう、というのがその趣旨になります。

 

ある程度やりこんだ子からは、

 

「並べた戦法を指すときに、途中でどうしていいかわからなくて困っていたのが、かなり減ったと思う」

 

という感想をもらいました。

 

それを聞いて、大変だけどしっかりとした目的と効果が見込めると考え、少ない人数にではありますか導入しています。

 

今まで最高にやった子は、もう2000局ぐらい終わっているみたいです。

いつまでも、その「継続する才能」を持ち続けてほしいですね。

 

今回は以上です。

ご覧いただきありがとうございました。

 

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